この記事でわかること
Googleビジネスプロフィールのページを編集するためには、オーナーになる必要があります。また、オーナーになるためには「オーナー確認」という手続きが必要です。
オーナー確認は電話やメール以外に、なんとハガキでも行えます。ITのイメージが強いGoogleのサービスで、アナログなハガキが使えることに驚いた方もいるのではないでしょうか。
今回は、ハガキでGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認をする方法や、ハガキ以外の方法で実施する方法、オーナー確認の概要やメリット、実施しなかった場合のリスクなどについて解説します。
Googleビジネスプロフィールのオーナー確認とは、はじめてサービスを利用する際、店舗やサービスを運営するオーナーの確認を行う手続きです。また、一度オーナー確認を実施した後、Google側から実施を求められる場合もあります。
ここではGoogleビジネスプロフィールでオーナー確認をする方法を解説します。「ハガキ」「電話」「メール」「Search Console」という4種類の方法があるので、実施しやすいものを選んで進めましょう。
ハガキでのオーナー確認を実施する場合は、自店舗の住所が正しいものか確認するために、郵送されてきたハガキに記載されているコードの入力が必要です。
はじめてGoogleビジネスプロフィールを利用するとき、ハガキでのオーナー確認の実施は、以下の順序で実施します。
1:Google検索やGoogleマップからGoogleビジネスプロフィールへアクセス
2:Google ビジネス プロフィールを追加、もしくは申請を実施
3:「オーナー確認を行う」をクリック
なお、すでにGoogleビジネスプロフィールに登録済みで、オーナー確認をしていない場合は、以下の手順で手続きを行いましょう。
1:Googleマップで自店舗を検索
2:Googleビジネスプロフィールのスポット情報内にある「ビジネスオーナーですか?」をクリック
3:表示されている自店舗情報の正誤を確認し「管理を開始」をクリック
上記までは、この後紹介する別の方法でも同様です。以下でハガキでのオーナー確認の手順を解説します。
4:「ハガキ」をクリック
5:表示されている住所の正誤を確認
6:ハガキをリクエストする
この後、2週間程度でハガキが到着します(ただし、新型コロナウイルスの影響などで遅延する可能性があります)
なお、ハガキが届くまでの間は、以下のアクションを実施してはいけません。
上記アクションを実施すると、先にリクエストしたコードが無効になり使えなくなります。その際は、後でリクエストしたハガキが届いた後で、以下の手続きを実施する必要があります。
ハガキが届いたら、以下の手順を実施します。
7:Google ビジネス プロフィールにログイン
8:「コード」という箇所へ5桁の確認コードを入力
9:「送信」をクリック
10:Googleビジネスプロフィールのスポット情報に「ビジネスオーナーですか?」が表示されていなければ、オーナー登録は完了
届いたコードによって有効になるのは、現在の住所のみです。また、コードは30日以内に使用しないと無効になるため注意しましょう。
オーナー確認は電話やSMSでも実施できます。登録した電話番号に連絡があった際、直接応答、もしくはテキストによるメッセージを受信できることが条件です。また、インタラクティブ音声レスポンス(IVR)システムを使ったコードの取得はできません。
1~3までの手順についてはハガキのときと同様です。以下で電話でのオーナー確認を実施する手順を解説します。
4:「電話」もしくは「SMS」の順にクリック
5:電話に応対、もしくはテキストメッセージを受信
6:受け取ったコードをプロフィールへ入力
7:Googleビジネスプロフィールのスポット情報に「ビジネスオーナーですか?」が表示されていなければ、オーナー登録は完了
登録したメールアドレスでオーナー確認を行うことも可能です。ただし、登録されているメールアドレスが利用可能な状態である必要があります。
1~3までの手順についてはこれまでと同様です。以下でメールでのオーナー確認を実施する手順を解説します。
4:「メール」をクリック
5:メールを受信
6:メールに書かれた手順に沿って、手続きを実施
7:Googleビジネスプロフィールのスポット情報に「ビジネスオーナーですか?」が表示されていなければ、オーナー登録は完了
Search Console(Googleが提供しているインターネット検索の分析ツール)上でも、Googleビジネスプロフィールのオーナー確認をすることが可能です。
Search Consoleに自社のWebサイトが登録されていると、プロフィールの「インスタント オーナー確認」と呼ばれる処理が実施できます。インスタントオーナー確認とは、コード入力なしでオーナー確認が行える手続きです。ただし、このとき自社のWebサイトが公開済みで検索にかかる状態でなければいけません。
上記2つの条件を満たしていれば「オーナー確認を行う」というメッセージが表示されず、コード入力なしでオーナー認証が完了します。
■Googleマップの活用に関心がある方は下記資料もご覧ください。
「 MEO 」=「 マップ上位表示 」は間違い!国内外40,000店舗を支援して分かったMEO対策の本質
オーナー確認の手続きを行ったものの「ハガキが届かない」「電話がかかってこない」「ほかのユーザーがオーナー確認を済ませている」といった状態に陥る場合があります。それぞれのケースについて対処法を紹介するので、参考にしてみてください。
ハガキは通常2週間、長くても3週間程度で届くことが一般的です。しかし、それ以上待っても届かない場合は、Googleへお問合せてハガキを再送してもらう必要があります。
ただし、ハガキの再送をお願いすると、その時点から2~3週間程度経たないとハガキが届かないため注意が必要です。なお、Googleへのお問合せは以下から行えます。
登録した電話番号でオーナー確認を実施しても、いつまで経っても電話がかかってこない場合は、別の方法に変更する必要があるかもしれません。
Googleは海外から電話をかけてくるため、回線によっては受信できない可能性があります。もし登録した電話番号と相違がなく、それでもかかってこない場合は、ハガキなど別の方法でオーナー登録を実施するのがおすすめです。
他のユーザーがオーナー確認を済ませていた場合は、権限の譲渡を行う必要があります。
オーナー確認を済ませた方が知人の場合は、その方に連絡して権限を譲渡してもらいましょう。一方、知らない方の場合には、以下の方法で譲渡の依頼を行うことが可能です。
1:こちらからGoogleビジネスプロフィール マネージャにアクセス
2:ビジネスの名前を入力
3:ビジネスの住所を入力
4:「これは貴社のビジネスですか?」と表示された後、該当するもの選択
5:「次へ」をクリック
6:「アクセス権限をリクエスト」をクリック
7:必要事項を入力して「送信」をクリック
上記手続きを実施することで、現在のオーナーに連絡が届くので、権限が譲渡されるのを待ちましょう。
オーナー権限の譲渡についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
【Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)運用】管理者アカウントの追加方法とは?
オーナー確認の手続きを行った後、自店舗のGoogleビジネスプロフィールへアクセスすると、コードの入力画面が現れます。しかし、以下のような理由によってコードの入力画面が表示されないケースや、コードの入力画面は表示されていても承認されないケースがあるので覚えておきましょう。
オーナー確認を行うと、手続きを行ったGoogleアカウントにメールが届くので、そちらのアカウントでログインしているか確認しましょう。コードの有効期限は30日間なので、それ以降は承認されなくなります。その場合は、再度コードのリクエストが必要です。
そして、自店舗のGoogleビジネスプロフィール上に「無効」と表示されている場合も、コードの入力はできません。Googleのガイドラインに準拠していない場合は、無効になる可能性があります。その場合は、以下のガイドラインに準拠した状態になるよう調整し、再開をリクエストしましょう。
オンラインでのみビジネスを行っているブランドや組織、アーティストは、ビジネス プロフィールの対象にはなりません。 |
出典:Googleビジネスプロフィール ヘルプ/Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン
再開をリクエストする方法は、以下の通りです。
1:Googleビジネスプロフィールの「無効」と表記されている箇所の「詳細」をクリック
2:ヘルプ画面の文言に記載された「再開をリクエスト」をクリック
3:画面の質問にすべて回答
4:お問合せフォームに必要事項を記載し「送信」をクリック
なお、再開をリクエストしても、すぐに自店舗のGoogleビジネスプロフィールページが復活するわけではないので注意しましょう。
■業界別Googleマップ活用方法に関心がある方は下記資料もご覧ください
美容室のリアルとオンライン集客手法
消費者の飲食店探しの実態に関する調査レポート
塾・習い事探しの実態調査レポート
オーナー確認を行うメリットは、主に以下の3点が挙げられるでしょう。それぞれについて解説します。
オーナー確認を行うと店舗情報の信頼度が増す点がメリットだといえます。店舗が実在することが証明され、営業中であることを証明することが可能だからです。
また、オーナーがGoogleビジネスプロフィールの情報を適宜更新したり、口コミに返信できたりすることも信頼度の向上につながるでしょう。
■Googleマイビジネスの口コミについてもっと知りたい方は下記の資料も参照ください
・Googleマイビジネスのクチコミでサクラを使うリスク|見分け方や影響まとめ
・Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)における口コミの重要性
オーナー確認後、Googleビジネスプロフィールのさまざまな項目を編集できるようになるので、MEOへのポジティブな効果や集客向上が期待できる点がメリットです。そもそもMEO対策とはマップ上に店舗情報を掲載し、マップ経由の来訪を増やすための施策のことを意味します
MEOではリアルタイムな情報更新は必須で、写真などビジュアル面の充実も欠かせません。オーナー確認が終わっていないと、細かな運用ができないため、できるだけ早く実施しましょう。
オーナー確認後、Googleビジネスプロフィールのインサイトが確認できます。
インサイトとは、自店舗のGoogleビジネスプロフィールページの閲覧数や検索キーワードなどの情報が把握できる機能です。インサイトの情報を分析することで、自店舗のGoogleビジネスプロフィールページの内容やMEO対策の改善につなげられるでしょう。
なお、Googleビジネスプロフィールのインサイトについては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)のインサイト活用方法を解説
オーナー確認をしないまま放置すると、さまざまなリスクを被る可能性があります。どのようなリスクなのか、事前に確認しておきましょう。
オーナー確認を行わないと、自店舗のGoogleビジネスプロフィールが第三者に乗っ取られるリスクがあります。したがって、オーナー確認はできる限り早めに実施するべきでしょう。
オーナーの権限を失うと、自店舗のGoogleビジネスプロフィールページを更新できなくなります。また、口コミにも返信できなくなるので、悪質なコメントやクレームに対応できなくなり、顧客の信用を失う可能性が高いです。
事前にオーナー登録されていないか確認する方法は、Google検索かGoogleマップで自店舗を検索してGoogleビジネスプロフィールのページを表示させ「ビジネスオーナーですか?」という表示の有無です。
もし「ビジネスオーナーですか?」が表示されていれば、すぐにクリックしてオーナー確認を実施しましょう。
ハガキが届いた後のGoogleビジネスプロフィールの登録は以下の手順で行います。
Googleビジネスプロフィールへの仮登録が完了して店舗にハガキが届いた後は、ハガキに記載されているURLへアクセスします。アクセス後、Googleアカウントへログインを求められるため完了させると、次は確認コードの入力が必要です。そこで、ハガキに記載されている確認コードを正しく入力するとオーナー確認が終了し、Googleビジネスプロフィールへの登録は完了します。
コードを使用する以外で挙げられるオーナー確認方法はSearch Consoleを使用した手法です。自社のWebサイトがGoogle Search Consoleに登録されている場合、コードを使用せずにオーナー確認ができます。ただし、以下の条件を満たす必要があります。
Googleビジネスプロフィールのオーナー確認は、ハガキ以外にも電話やメール、Search Consoleでも実施可能です。オーナー認証を行うことで、Googleビジネスプロフィールのさまざまな項目が編集できるだけでなく、ユーザーのお問合せやクチコミにも対応できますので、できるだけ早めに対応しましょう。
※詳しくはこちらを参照ください:Googleマイビジネスのオーナー確認方法は?電話やメールでの確かめ方も解説
MEO対策を行うためにもオーナー確認は必須なので、くれぐれも手続きを行わないまま放置しないようにすることが大切です。
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