今、注目されているGoogleビジネスプロフィール(マイビジネス)。株式会社カンリーが2022年2月28日〜同年3月2日に実施したアンケートでは「77.4%の導入企業が効果を実感」しています。(調査対象:店舗事業(5店舗以上)を行う企業のマーケティング担当者117名 )
本記事では2022年の最新データをもとに、Googleビジネスプロフィールの集客効果はなぜ高いのか、期待される集客効果を上げるための活用・運用のコツとともに解説します。
Googleビジネスプロフィールは、お店の所在地・営業時間・電話番号などの基本情報やお店のアピールポイント・クチコミを文章や写真の投稿で表示させることができるサービスです。
Google検索結果ページの右側(ナレッジパネル)には基本情報だけでなく、企業や店舗から発信される情報をコンパクトに表示できます。
▼ナレッジパネルの例(画面右側)
ビジネスプロフィール上の基本情報の内容を編集・アップデートすることが可能で、さらにお店のメニューや内装の雰囲気・イベントなどの最新情報をユーザーに知らせることができます。
ユーザーからクチコミも投稿されるので、クチコミや星印で表示される評価をもとに多くのユーザーがお店選びをしています。また、ビジネスのオーナーはクチコミに返信することにより、既存ユーザーとのコミュニケーションをとりながら、見込み客に対しても安心感を与えることができます。
実際にどれほどの割合の企業が活用し、どれほどの集客効果を実感しているのか?
株式会社カンリーが調査した最新データをもとに解説します。
株式会社カンリーでは、2022年2月28日〜同年3月2日に店舗事業(5店舗以上)を行う企業のマーケティング担当者117名を対象に、店舗集客のために取り組んでいる集客施策についての調査を行いました。
その中で、Googleビジネスプロフィールを活用している企業は51.4%を占めています。
さらに、Googleビジネスプロフィールを活用している企業のマーケティング担当者に、集客効果を実感しているかアンケートしたところ、77.7%の担当者が集客効果を実感しているという回答結果が出ました。
Q.Googleビジネスプロフィール施策により、集客効果を実感しましたか。
「かなり実感した」・・・38.8%
「やや実感した」・・・38.9%
※n=18
Googleビジネスプロフィールは、シンプルにユーザー視点で便利なサービスです。Googleマップからも検索が容易で、お店にこれから行きたいユーザーが知りたい情報をコンパクトに表示できます。
お店選びにも便利に使えること、また星で表示されるクチコミ評価のわかりやすさからも集客に結びつけやすい仕組みと考えられます。データが示す数字の通り、効果も実感しやすそうです。
さらに、弊社が2022年6月に行った飲食店探しにおける実態調査によると、利用媒体1位は「Google検索 44.2%」次点で「グルメサイト(食べログ・ぐるなびなど)42.0%」「Googleマップなどの地図サービス 32.8%」という結果になりました。
年代別に見ると、10代〜30代を中心に「Google検索」「地図サービス」の利用率が高いことも判明しました。
< 調査概要 >
調査概要:日本国内在住の10代〜50代の男女500名に飲食店探しの実態をアンケート調査
調査期間:2022年6月20日〜6月21日
サンプル:10代 100名、20代 100名、30代 100名、40代 100名、50代 100名(計500名)
このことから、特に若い世代を中心にGoogleマップを利用して店舗を来訪することが一般的になっていることを読み取ることができ、他の業態の店舗ビジネスにおいても、Googleマップを活用した集客が重要になってくると推察されます。
続いて、2022年以降のマーケティング戦略としてGoogleビジネスプロフィールの活用がさらに重要になってくると思うかどうか調査したところ、合計57.3%の担当者が「かなりそう思う」「ややそう思う」と回答しました。
「かなりそう思う」・・・24.8%
「ややそう思う」・・・32.5%
また、Googleビジネスプロフィールの活用がさらに重要になってくると思う理由としては「コロナ禍で店舗集客が難しくなったから」が52.2%とコロナ禍の影響をあげる人が半数以上にのぼりました。一方で「高い集客効果が見込めるから」としている人も44.8%います。
集客が難しいと感じられる局面であっても、高い効果を得られるGoogle ビジネスプロフィールに期待がかかっていることを読み取ることができます。
Googleビジネスプロフィールには強力な集客効果があります。無料で利用できて操作も簡単ですが、集客に強い仕掛けがしっかり施されているためです。集客効果を生み出す仕掛けと、集客に強い具体的な理由を見てみましょう。
Googleビジネスプロフィールが注目される背景には、検索のローカライズ化とGoogleビジネスプロフィールのSNS化が大きな影響を与えているとされます。
検索のローカライズ化とは、ユーザーのいる地域に合わせて検索結果が変化するようになったことを指します。ユーザーの位置情報によって検索結果が変化するようになっており、より地域に密着したユーザーのお店の訪問に役立つ情報を表示することができます。
▼例:奈良県奈良市で「カフェ」と検索した場合のGoogle検索結果
検索結果のページ右に表示されるナレッジパネルは、小さなSNSページのような機能をもっています。お店の魅力は写真で伝えられ、クチコミ情報や星の数で示されるレビュー結果もコンパクトに表示できます。そしてクチコミにはビジネスオーナーが返信でき、SNSのお店のページでしているようなコミュニケーションやアピールが可能なのです。
▼ナレッジパネルの例(画面右側)
ローカル検索ユーザーにはスマホのユーザーが多く、しかもお店の近くにいて探している確率が高い優良な見込み客です。ローカル検索のユーザーが、検索結果に表示させたお店を24時間以内に訪問する確率はなんと半数とされています。
ローカル検索は、地名+ジャンル名、あるいは駅名+ジャンル名など、地域を示す検索キーワードを使った検索のことですが、スマホをもってお店を探す潜在客は高い確率で検索結果に表示されたお店に足を運ぶでしょう。
ただし、ローカル検索で表示される店舗は必ずしも積極的にGoogleビジネスプロフィールを活用しているとは限りません。Googleビジネスプロフィールは、オーナーの権限で登録・編集・削除が可能ですが、その他にもユーザーが提供した情報やネット上の情報により検索結果に表示されるからです。
そのため店舗側が積極的に利用するかどうかに関わらず、ユーザーは検索結果で表示された店舗のGoogleビジネスプロフィールを見て検討しています。これはユーザーが店の前で立ち止まって検討してくれている状態と似ています。検討の際に情報が不十分な店舗よりも、情報が十分にあり魅力をアピールできている店舗が選ばれやすくなるのは言うまでもありません。
Googleビジネスプロフィールは、ローカル検索の見込み客獲得効果を上げる仕組みと言えます。無料ですので、正しく運用すれば費用対効果は抜群です。
しかし、登録しただけでは効果は不十分です。ユーザーが登録する情報だけでは、お店の基本情報・最新情報が不正確であったり、悪いクチコミがそのままになっていたりと集客にマイナスになることも考えられます。
そこで、Googleビジネスプロフィールは登録だけでなく、定期的な情報アップデート、クチコミ返信などの運用・管理が重要です。ただ、実際には店舗側には次のような悩みもあるようです。
特に複数店舗の場合、情報の管理は手間・人手不足の観点から課題となりがちです。そこで、おすすめなのは、無理なく効率的にGoogleビジネスプロフィール上の情報を管理できるツールを使い、運用・管理業務を自動化することです。
カンリーでは、このような課題を解決するサービスを提供しております。
Googleビジネスプロフィール・HP・SNS情報の一括管理サービス「Canly(カンリー)」を使うと、複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを一括で管理・運用することができるようになります。
さらに、国内外40,000店舗以上の支援実績を持つコンサルタントが専任で貴社内の状況を鑑みて、運用体制の構築から日々の運用支援まで行うため、効果的なMEO対策が見込めます。
複数店舗のGoogleビジネスプロフィールの運用にお悩みの方は、資料から実際の効果をご確認ください。
・「Canly(カンリー)」資料ダウンロードはこちら
https://jp.can-ly.com/whitepaper/service/
・「Googleビジネスプロフィール」お役立ち資料はこちら
https://jp.can-ly.com/whitepaper/
Googleビジネスプロフィールはコツを踏まえて運用することにより、集客効果に大きな違いが出てきます。
Googleビジネスプロフィールには、次のような情報を記載することとなります。
しかし、それぞれにガイドラインがあり、違反するとビジネスプロフィールの表示が停止される「リスティング停止」や最悪の場合「アカウント停止」が起こります。集客効果が全くなくなってしまう事態にもなるので、ガイドライン違反は避けましょう。
起こりがちとされるガイドライン違反には、次のような例があります。
また、ビジネス情報や投稿に記載したコンテンツにもガイドラインがあり、違反するとGoogleビジネスプロフィールでは公開できません。詳しくは「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の投稿が表示されない!原因と対処法を解説」をご確認ください。
飲食店なら、おいしそうな料理の写真・メニューなどユーザーにとって魅力的と思えるものを写真で伝えましょう。プロフィール写真の設定も、来店時の魅力が伝わる写真を選ぶことがコツです。
お店の雰囲気を伝えるのにインテリア・食器などもそうですが、お店のスタッフの個性も伝わるような写真があるとより安心感を与え、ユーザーの印象に残る場合もあります。
商品・店内・売る人・買う動機・買う想像ができるものを伝えるために写真は効果的です。なお、写真のサイズ・解像度にもガイドラインがあるので、あらかじめ確認してから撮影しましょう。詳しくは、Googleの公式ヘルプをご確認ください。
Googleビジネスプロフィールヘルプ
投稿ではイベント情報・クーポンの配布・予約ボタンを設置して予約ができるようにするなどユーザーのアクションを呼び込むことが集客効果を高めるとされます。
ユーザーを巻き込むことができる点でこれらの投稿は優れていますが、旬のイベントや最新メニューのクーポンを投稿で設定すると、Googleアルゴリズムで最新情報=質の高い情報として認識され、より上位の検索結果に反映される効果も生じます。情報の鮮度が高いと質が高い投稿とされてより多くの潜在客に訴求できるのです。
イベントの集客効果を高める効果については、以下記事を参照ください。
集客につながるGoogleマイビジネス投稿の作成方法について解説!
クチコミにはお店で接客するように、誠実に対応することがコツです。より具体的にはGoogleビジネスプロフィール上に投稿されたクチコミには返信を必ず行うこととされています。
ネガティブなクチコミであっても、オーナー側で勝手に削除することはできませんが、誠意を込めて返信することにより、お店の印象は悪くはなりません。また、ご意見を真摯に受け止めれば店舗の改善のヒントになります。
クチコミ数が多くなると、評価やクチコミ内容の信頼性が高まります。そこで、クチコミ募集を通じてできるだけクチコミを集めるようにしましょう。
クチコミを誘導するようなこと・対価を払ってクチコミを募集することなどは、ガイドライン違反となりますが、クチコミを依頼することはルールを破ることにはなりません。
クチコミの上手な利用については以下の記事を参考にしてください。
Googleマイビジネスの口コミ対策方法について解説
インサイトは、ユーザーの行動を分析するために必要なデータを提供する機能です。Googleビジネスプロフィールマネージャーにログインし、左側のメニューバーに「インサイト」ボタンをクリックすると次のようなデータを閲覧することができます。
データはダッシュボード上で見やすく推移を示すグラフと共に表示されます。閲覧ユーザー数が多くなることを目標として、コンテンツにより質の良い写真や定期的に最新情報を掲載するなどの工夫ができます。検索語句やマップでの経路とユーザー数・予約数・実際の来店客数など各数字の関係を見ることもできるでしょう。
このように、集客効果を上げるために、ユーザーの行動を分析したうえで対策を打つこともGoogleビジネスプロフィールで可能なのです。
Googleビジネスプロフィールは、スマホでローカル検索をする、確度の高い見込み客にお店の魅力をアピールし、高い集客効果をあげることができるツールです。
お店のメールアドレスでアカウントを開設できればあとは無料で利用できるため、費用対効果が極めて高く、コロナ禍で集客の難易度が上がっても集客に利用する導入企業の4分の3以上が集客効果を実感しています。
Googleビジネスプロフィールは、最新情報の投稿やクチコミ管理により、情報の質を上げることや、潜在的な顧客との信頼関係を醸成することなど、SNS類似の効果が期待できますが、一方で店舗数分アカウントを作成し、運用する必要があるため運営している店舗が多い企業さまだと管理の手間が心配、という場合もあるでしょう。
そんなときは店舗情報管理ツールを使うと、無理なく運用ができて、効率的な集客効果も期待できます。特に店舗を多数有する企業のGoogleビジネスプロフィールには、複数店舗の情報を一括で管理・更新可能な管理ツールが有効です。
「Canly(カンリー)」は、複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを一括で管理・運用できるシステムを通して業務を効率化できるだけでなく、国内外40,000店舗以上の支援実績を持つコンサルタントが専任で貴社内の状況を鑑みた上で運用体制の構築から日々の運用支援まで行います。
管理ツールについて詳しくご紹介する資料を用意しましたので、ぜひダウンロードして効果に触れてみてください。
・「Canly(カンリー)」資料ダウンロードはこちら
https://jp.can-ly.com/whitepaper/service/
・「Googleビジネスプロフィール」お役立ち資料はこちら
https://jp.can-ly.com/whitepaper/
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