GoogleビジネスプロフィールはGoogleマップと連携し、店舗情報を検索するユーザーに情報をわかりやすく表示します。特にスマホを利用するユーザーに対してアピールする効果が高い集客ツールです。
近年はスマホでの検索数の増加に伴い、MEOによる集客方法が注目されています。MEOとは、マップ上に店舗情報を掲載し、マップ経由の来訪を増やすための施策になります。
できるだけ料金を抑えて集客する方法をお探しの方には、Googleビジネスプロフィールは登録と運用が無料であることに加え、集客効果が高いことから理想的なツールの1つといえるでしょう。
Googleビジネスプロフィールは、登録・運用が無料であること、またGoogleマップとの連携・地域を指定して検索すると、自店舗の情報が表示されやすいことから、集客の費用対効果が非常に高いツールとされています。
Googleビジネスプロフィールは無料ですが、集客をさらにアップするために、外部の専門業者に依頼して施策を実施する際は料金がかかります。
Googleビジネスプロフィールにビジネスオーナーが自分のビジネスを登録すると、Google検索・マップで店舗情報を表示する「ナレッジパネル」に次のような情報を掲載することができます。
さらに、お店のウェブサイトをGoogleビジネスプロフィールで作成し、ナレッジパネルに表示させることも可能です。これらの情報の掲載時には、留意しておくと集客効果が上げやすいポイントがあります。
お店の名前・住所・営業時間は設定が可能です。
しかし、掲載する情報に間違いがあるとお客様がお店にたどり着けないことや、来店したは良いもののお店が開いていないといった事態も考えられます。そのため、正確に情報を掲載することが大切です。
中でも営業時間の設定は、営業時間内にユーザーが検索すると、開店中のお店の情報が表示される確率が上がる仕組みになっているため重要です。
また営業時間の変更は、Googleプロフィールマネージャーのメニューバー「情報」のボタンをクリックして行います。
営業時間が深夜にかかる場合は翌日の深夜帯の時間設定もすることになるので、2日にわたる設定が必要になることも知っておきましょう。
さらに、基本情報とは別にキャンペーンや旬のメニュー情報など、タイムリーな情報を継続的に「投稿」することも大切です。
Googleビジネスプロフィールでは「ビジネス情報」として、お店の紹介文を掲載することができます。文字の制限があり、全角375字(半角750字)以内です。
375文字をすべて使う必要はありません。スマホで検索したユーザーがわかりやすい文字数は120〜180字とされていますので、120〜180字くらいで紹介文を掲載するとよいでしょう。
また、紹介文の掲載については以下2つの注意点があります。
紹介文はテキストのみ対応しており、キャンペーン情報はGoogleガイドライン違反になるため注意してください。
写真の掲載はお店の雰囲気・メニュー・商品・客室など魅力を伝えるうえでのポイントです。スマホで検索し、お店選びに利用するユーザーにも訴求しやすいのが写真です。飲食店の場合は、お店選びの基準に料理をあげるユーザーも少なくありません。
また、日本政策金融公庫が2021年に行ったインターネット調査によると、約7割の人がメニューの写真を見て注文を決めています。実際の料理を写真で載せておくと、直接ユーザーの注文する意欲にアピールできると考えられます。
外観の写真を掲載すると、お店までの道順がわかりやすくなる上に、雰囲気を重視し、外観も含めてお店を選びたいユーザーにもアピールできます。
写真はできるだけお店の魅力をダイレクトに伝えるため、ピントが合っていない写真・色調に不自然さがある写真・何を伝えたいのかわかりにくい写真は避けましょう。
機材は、高価なカメラを使用しなくても構いません。
また、プロに依頼すると料金はかかりますが、オーナーやお店のメンバーが撮影すると無料で撮影、無料で掲載することが可能です。
必要に応じて、お店の雰囲気を伝えるためにホールのメンバーの写真を掲載すること、イベントを特に取り上げて写真を掲載することなど、工夫して利用することができます。工夫のヒントや、掲載に必要な枚数は、こちらのリンクをご参照下さい。https://support.google.com/business/answer/6123536
Googleビジネスプロフィールには、クチコミ投稿機能があり、お店から返信することができます。
クチコミには、ネガティブなものもポジティブなものもあることが考えられますが、クチコミへの返信は、内容に関わらず感謝と誠意を伝えることがポイントです。
たとえネガティブなクチコミであっても、誠実に受け止めて返信し、改善を約束のうえ実行すればお客様との信頼関係につながります。
実際に、下記のようなコメントも。
検索でお店を探しクチコミを参考にするユーザーにも、お店の改善の結果が後続のクチコミで伝わることが多いと考えられます。見込み客にもお店への信頼と、ポジティブなイメージを持たせることができ集客効果が期待できます。
Googleビジネスプロフィールでは、簡単に無料でウェブページが制作できます。今やウェブサイトは、お店の看板・名刺と同じような効果があります。ユーザーも、ウェブサイトがないお店や会社には安心感が得られないことも多いでしょう。
一方、ウェブサイトを持つことの悩みどころは、外部業者に委託するコストや自分で製作する際の手間暇をかけなくてはならないことです。
1ページだけ制作可能という制限はありますが、時間や予算の問題からウェブサイトがなかなか持てなかった場合には利用しない手はありません。
サイト制作の流れは以下のとおりです。
上記の手順を踏むとウェブサイトの制作・公開まで完了します。
Googleビジネスプロフィールマネージャーにログインします。画面左側にはメニューバーがありますので、メニューの中から「ウェブサイト」を選択して、ボタンを押してください。
左側のメニューバーに「テーマ」「編集」「写真」「その他」とメニューボタンが表示されるので、それぞれのボタンをクリックし、設定・編集・追加を行います。表示されているのは公開前のウェブサイト画面です。
「テーマ」とは、ウェブサイトの色調・フォントを決めるテンプレートのことです。テーマで選択した色調とフォントがウェブページに表示されます。お好みのテーマにカーソルを動かし、クリックして選んでください。
左側のメニューバーで「編集」を選択すると、概要の見出し・概要の本文が編集可能な形で表示されます。見出しでお店や会社を簡潔に表現し、本文で紹介文を記載しましょう。
「写真」では、お店や会社を紹介する写真をアップロードすることができます。お店の最新イベントを伝える写真など、適宜入れ替えて最新の情報にアップデートしておきましょう。
ここまででウェブサイトの制作を終えただけでは公開されていません。メニューバーの「その他」をクリック、次に「今すぐ公開」ボタンをクリックして公開する必要があります。同時にURLが設定されますが、URLはメニューに表示され、あとから確認することも可能です。
詳細は、下記の記事で解説しています。
「Googleマイビジネスでウェブサイトを作る方法とメリット・デメリット」
Google広告への掲載は有料ですが、集客効果をパワーアップする有力な手段です。特に、Googleビジネスプロフィールは、広告の効果を最大限引き出せるように最適化された設定を使うことができるので、確率の高い集客効果が期待できます。
一連の広告セットを「キャンペーン」と呼びます。キャンペーンには検索キャンペーン(キーワードごとに表示回数・料金を設定する)とスマートアシストキャンペーンの2種類あり、スマートアシストキャンペーンでは、キーワードが自動で設定され、初心者でも15分で広告の効果を確認できます。
Google広告掲載のメリットは、即効性のある集客効果です。一方で、料金がかかることやキーワード設定をはじめとする広告入稿や戦略の専門的な知識が必要とされることがデメリットとして挙げられます。しかし、スマートアシストキャンペーンを使う場合は、デメリットも軽減できるでしょう。
360度パノラマ写真は、PCやスマートフォンの画面上でお店の中を360°見ることができる写真です。お店の雰囲気をよりリアルに伝える手段として利用できます。パーティ・イベントなどの会場として選んでもらいたいお店では、見逃せないユーザーへの訴求の手段です。
360度パノラマ写真のメリットはユーザーに安心感を与えることができること、目につきやすく「アイキャッチ」としても機能してユーザーの興味を惹きやすいことが挙げられます。一方でGoogle認定フォトグラファーに依頼する必要があることがデメリットでしょう。
ご自身で360度カメラを用いて撮影すること、また撮影したパノラマ写真を投稿することは可能です。しかし画像の質、そして十分な機能を持つ360度カメラは価格が数十万と高いことを考慮すると、技能の高い認定フォトグラファーに依頼したほうがよいでしょう。
Googleビジネスプロフィールは、更新頻度が多いものほど、検索結果に表示される確率が上がりやすいアルゴリズムを使用しています。そこで、忙しくて更新が追いつかない場合は外部の業者に運用代行を依頼するのも一つの方法です。
Googleマップから表示させる検索結果・順位を取り込んだMEO対策も含めてサービス提供をする業者もいます。
MEO対策はマップ上に店舗情報を掲載し、マップ経由の来訪を増やすための施策になります。例えば、地域を絞って検索した場合にスマホでお店を探しているユーザーを取り込む集客効果が高いとされています。MEO対策まで行う業者に依頼すると、より集客に効果が出やすいと考えられます。
運用代行サービスを利用することで運用を任せられることはできますが、登録費用と定期的に運用を行うための月額料金が発生しますので、運用代行サービスを検討している場合は慎重に検討しましょう。
複数店舗の場合は、Googleビジネスプロフィール運用の手間も課金もかさみがちです。こんなときに便利なのが一括管理サービスです。一括管理サービスを利用すると、複数店舗でのGoogleビジネスプロフィールの運用の手間を省くことができます。
メリットは、業者による代行に比べて料金が抑えられることです。また、自社で管理する体制を構築することで、ナレッジを自社に蓄積していけることもポイントです。複数の店舗を一覧で効率的に運用できることから、人力での入力から生じる人件費も節約できます。
デメリットは数店舗しかない場合は一括管理のメリットが費用対効果の関係から薄くなることです。そのため、店舗数と効果を確認してから導入するようにしましょう。
Googleビジネスプロフィールには住所や営業時間、連絡先などの店舗情報を登録することができますが、常に最新の正しい情報を登録しておくことが重要です。もし間違った情報を登録してしまっていた場合、ユーザーの不快な体験を誘発してしまう可能性があります。
例えば営業時間の表記が間違っていた場合、閉店時間に来店してしまい自店舗にネガティブな印象を与えてしまうということもあるでしょう。
Googleビジネスプロフィールには投稿機能があり自店舗の最新情報やお知らせなどを発信することができます。Googleのアルゴリズムは旬の情報や最新情報をユーザーにとって価値の高い情報と判断するため、継続的に最新情報を発信するといいでしょう。
また、ユーザーが自店舗と他店舗を比較しながらGoogleビジネスプロフィールを閲覧する際、頻繁に情報を発信している店舗の方が好印象を与えることができるため優位に立つことができるでしょう。
Googleビジネスプロフィールでは、店舗側が情報発信するだけではなく、ユーザーがレビューを投稿したり、店舗側に質問をしたりすることができます。そのため、Google上でユーザーとのコミュニケーションが取れます。
特にクチコミは公開されており、ユーザーが店舗を探す際に参考にする可能性が非常に高いため、ポジティブなクチコミを多く集めることで見込み客にアプローチすることができるでしょう。
また、ユーザーとのコミュニケーションの中ではお店の運営の反省点に気付くこともあります。ネガティブなクチコミをきっかけに顧客の満足度を上げる取り組みも可能となるでしょう。
一方でネガティブなクチコミに対して反論や言い訳の内容の返信は避けた方がいいでしょう。ネガティブなクチコミに対して相手の意見を受け止めない姿勢はユーザーに対して不誠実な店舗であるという印象を与えてしまいます。どんなクチコミにも丁寧な言葉遣いで真摯な対応を心がけましょう。
Googleビジネスプロフィールのインサイト機能によってGoogleビジネスプロフィールの閲覧数やクリック数を確認することができます。一度基本情報を登録したらそれで終わりにするのではなく、投稿の内容や登録した店舗の写真を見直すなど、PDCAを回して効果が最大になるように取り組むことが重要です。
MEO対策は結果が現れるまでに数ヶ月かかることがほとんどです。そのため短期的に結果が出ないからといって諦めてはいけません。情報の更新やクチコミ対応など、毎日コツコツ取り組むことで成果を発揮します。
Googleビジネスプロフィールは無料で運用することが可能です。しかし、集客に繋がる適切な運用を行うにはノウハウが必要になります。また、Googleビジネスプロフィールは1店舗1アカウントで運用する必要があるため、複数店舗を経営している場合は管理に膨大な工数がかかってしまい、効果的な運用は困難です。
無料での運用より効果的なアカウント運用に取り組みたい場合は外部委託することをお勧めします。およそ1店舗あたり月数千円〜数万万円程度で委託することができます。
Googleビジネスプロフィールを利用するメリットは下記の通りです。
弊社が支援している企業様のデータに基づくと、業界問わずGoogleビジネスプロフィールの閲覧数はHPの閲覧数の数十倍となっていることが分かります。そのため、どの業界においてもMEO対策は優先的に取り組むべきデジタルマーケティング戦略といえます。
ターゲット地域が限定されることで競合数が元々少ないことに加え、SEO対策に比べると歴史が浅く、本格的な対策を打っている競合も少ないことから、効果が出やすいと考えられます。
MEOは主にGoogleビジネスプロフィールで行うため、対策範囲が限定的で、難易度が低いこともメリットの一つです。Googleビジネスプロフィールは無料で始められ、かつSEOで必要とされるコンテンツ作成や広告作成を費用をかけて行う必要がありません。
Googleビジネスプロフィールの運用自体は無料で行えます。
そのため自社で運用する場合、人的リソース以外のコストをかけずに運用することができ、適切に運用すれば高い費用対効果を実現することができます。
Googleビジネスプロフィールにはクチコミや評価が店舗情報に掲載され、ユーザーはそれらを参考にしながら店舗を選ぶことができます。
ポジティブなクチコミや高い評価が多く集まっていたり、ネガティブなクチコミにも丁寧に返信していたりする店舗はユーザーから信頼を獲得することができ、来店する意欲を高めることが可能です。
MEO対策を行うこと自体にデメリットはありませんが、運用していく上で「やりづらい」と感じることはあります。その点をご紹介します。
お客さまや、場合によっては競合からネガティブなクチコミ・レビューが届くことがあります。クチコミは公開されているため、ネガティブなクチコミは店舗の評判を下げてしまう恐れがあります。
たとえネガティブなクチコミが届いても誠意ある対応を取ることで、ユーザーからの信頼を得ることができるため、どのような内容であっても、迅速かつ真摯に返信することを心がけると良いでしょう。
Googleビジネスプロフィールは1店舗ごとに1アカウント作成する必要があります。
そのため複数店舗ある場合には、店舗の数だけアカウントを作成しそれぞれ別々に運用する必要があり膨大な時間と手間がかかってしまいます。
業務に影響が出てしまうことが懸念されますので、複数店舗ある場合には1店舗分の作業時間で全店舗分の管理ができるGoogleビジネスプロフィールの一括管理サービスを使うことをおすすめします。
費用をかけるべきかどうかは企業によって異なります。例えば下記の企業は費用をかけるべきだといえます。
自店舗がどのようにGoogleビジネスプロフィールを運用したいのかを考えることで費用をかけるべきかどうかも明らかになるでしょう。
Google ビジネスプロフィールは、ご紹介した通り基本機能だけでも集客効果が得られます。無料で導入・運用できるメリットを生かし、まずは無料で試してみましょう。
ただし、Googleビジネスプロフィールは登録すれば終わりではありません。情報の確認・更新、集客増に向けた旬の投稿、クチコミへの返信、分析などやるべきことが無数にあります。当然、適切な運用をしなければ効果は出ません。
複数店舗をお持ちの場合は、運用・管理に手間がかかります。一つ一つ更新するため人件費もかさみ、Googleビジネスプロフィールの効果を理解していても、運用が現実的ではないと感じることもあるでしょう。
「Canly(カンリー)」では、上記のようなお悩みをお持ちの担当者様に向けた、Googleビジネスプロフィール・HP・SNS情報の一括管理サービスです。
店舗情報の管理・運用業務を一括で行えるシステムにより工数を大幅に削減可能。低コストで複数店舗のビジネスプロフィールの管理・運用ができます。また、業種・業界を超えて国内外40,000店舗以上での支援実績を持つコンサルタントが専任でサポート。MEOのノウハウから運用上の不安まで担当者様のお悩みに寄り添います。
複数店舗でGoogleビジネスプロフィールの運用をご検討中の方、また、活用する中で少しでもお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。
・「Canly(カンリー)」サービス紹介資料はこちら
https://jp.can-ly.com/whitepaper/service/
・「サービス業界」の企業様の事例
https://jp.can-ly.com/whitepaper/casestudy_service/
・「飲食業界」の企業様の事例
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・「小売業界」の企業様の事例
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※参考URL
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