Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップ検索の検索結果に自社(自店舗)の営業時間や地図、電話番号、顧客の口コミなどさまざまな情報を表示させられる無料のサービスです。
また、GoogleビジネスプロフィールはMEO対策にもなります。MEOとは、Googleマップに掲載する自社のビジネス情報をGoogleマップ上での検索で表示させる施策のことです。MEO対策することで電話問い合わせ数の増加や見込みの高いユーザーに訴求できるなどのメリットがあります。
表示できる情報のなかでも「写真」は、ユーザーの興味を惹く可能性が高く、集客に大きな効果を発揮しますが、表示させるにはいくつかの決まりがあります。
Googleビジネスプロフィールで写真は、オーナー以外でも口コミを書く際に投稿が可能です。しかし、投稿された写真の整理、削除などの管理はオーナー登録をしたものでなければできません。写真管理以外にも前述したGoogleビジネスプロフィールのさまざまな機能の管理はオーナー登録が必須となるため、必ずオーナー登録を済ませておきましょう。
※オーナー登録の方法については「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)のオーナー登録の方法と困った時の解決法を解説」をご覧ください。
Googleビジネスプロフィールに写真を投稿するには、Googleのコンテンツポリシーに準拠していること、そしてガイドラインを守ることが求められます。ガイドラインについて詳しくは次のとおりです。
参照:Googleビジネスプロフィールヘルプ「ビジネス プロフィールの写真や動画を管理する」(https://support.google.com/business/answer/6103862#photo-guidelines)
写真であれば何を投稿しても集客効果があるわけではありません。Googleビジネスプロフィールでは、集客効果を高める写真として、次のようなものを推奨しています。
まだ一度も店舗を見たことがないユーザーにとって、外観の写真があれば目印がわかり訪問しやすくなります。方角や時間帯を変えて最低でも3枚以上投稿するとよりわかりやすくなるでしょう。
店内の写真:店舗は知っているもののなかの様子まではわからないユーザーにとって、店内の様子がわかる写真は入店を促すのに大きな効果があります。これも外同様、3枚以上投稿するのがおすすめです。
商品が陳列されている様子や人気の商品を投稿します。また、飲食店でも人気メニューやおすすめの商品を投稿すれば、それがきっかけとなり入店される可能性が高まるでしょう。
例えばマッサージ店でコースを紹介する写真。スポーツジムでトレーニングを行っている写真など、その店舗のサービスがわかる写真を投稿します。テキストだけでは伝わらないサービスの提供形態がわかり、ユーザーの興味を惹くことが可能です。
主にホテルや旅館のロビー、食堂、浴室など、その施設の共有エリアの写真です。パンフレットだけでは伝わりにくい最新の写真を投稿することで、今を伝えられるメリットがあります。
旅行や出張では、共有エリア以上に選択のポイントとなるのが客室です。「ゆっくりくつろげるのか」「どれぐらいの広さなのか」「どのような設備が揃っているのか」などが伝わります。人気の部屋を中心にシングル、ダブル、スイートなどさまざまな客室の写真を投稿しましょう。
まだ店舗に訪問したことのないユーザーにとって、店員の顔が見えれば大きな安心感につながり、入店のきっかけともなりえます。経営陣や店員の写真の投稿は、特にまだ訪問経験のないユーザーに大きな効果があるでしょう。
Googleビジネスプロフィールに投稿された写真は、Google検索の検索結果ページ、右側部分に表示されるナレッジパネル、Googleマップ検索の検索結果ページのビジネスプロフィールに掲載されます。
また、それ以外でも、例えばGoogleマップ検索で「地名」で検索した際の「スポット」や「写真」に掲載される場合もあります。
また、スマートフォンのGoogleマップアプリでユーザーが自店舗を保存している場合は「保存済み」をタップした際、常に投稿された写真が掲載されます。ほか、写真を投稿するユーザーをフォローしている場合も「お知らせ」にそのユーザーが投稿した写真が時系列に表示され、閲覧できるようになっています。
店舗やホテル、旅館など主にサービス業を行っている企業にとって集客効果が期待できるGoogleビジネスプロフィール。そのなかでも写真を設定することで4つのメリットが挙げられます。
Googleビジネスプロフィールに登録した場合、ユーザーが「地名」や「地名+業種(レストラン、スポーツジムなど)」で検索した際、検索結果の一番上に表示される可能性が高まります。さらに、写真を設定していればMEO対策になるだけでなく、検索ユーザーの目にも留まりやすくなります。
Googleビジネスプロフィールでは、営業時間や宅配の有無、ウェブサイトへのリンクやウェブ予約などさまざまな機能がありますが、それらすべてはテキストの情報です。テキストだけでも情報は伝えられますが、お店の魅力や雰囲気までを伝えるのは難しいでしょう。
しかし、店内の様子や従業員の笑顔、商品の陳列などを写真で紹介すれば、テキストだけでは伝わらないさまざまな情報を提供可能です。
また、外観の写真を多く掲載すれば、ユーザーが実際に訪問する際に場所がわからずに来店を諦めてしまう可能性も低くなります。その結果、より集客効果が高まるのも大きなメリットといえるでしょう。
「地名」や「地名+キーワード」で検索した際、検索結果に自店舗の情報を表示させることをローカルSEOと呼びます。また、ローカルSEOとMEOは呼び方が違うだけであり、Googleマップ上に店舗の情報を表示させる施策の意味では同じです。
Googleビジネスプロフィールの登録はローカルSEO対策として大きな効果が期待できるでしょう。
特にユーザーの興味を惹く写真の掲載により、来店のためにサイトへの訪問や経路検索などの可能性が高まれば、ローカルSEOの効果もさらに向上します。
Googleビジネスプロフィールでは、ユーザーのビジネス情報を閲覧した回数や運転ルートの検索など、ユーザーのデータを確認するインサイト機能があります。
また、この機能には、日々追加される写真の投稿数や誰が投稿したかなど写真に関するデータも確認可能です。その結果、ユーザー行動の分析ができ、ビジネス情報の改善や集客につながる効果的な写真の追加などが行えるようになります。
実際にGoogleビジネスプロフィールの管理画面から写真を追加する方法について、順を追って見ていきましょう。まず、ログイン後、画面右側にある「ビジネスプロフィールを作成する」から「ロゴを追加」。もしくは画面左側にある「写真」を選択します。
写真を追加できる画面が表示されたら「ロゴ」「職場」「店内」「外観」などからどのカテゴリの写真を追加するかを決め「写真を追加」をクリックします。ここでは「店内」をクリックしてみましょう。
「写真を追加」をクリックすると、投稿するためのポップアップが表示されるので、投稿したい写真をドラッグするかパソコンから写真を選択して投稿します。
写真を追加すると「写真」の画面上に追加した写真が表示されます。この要領でほかのカテゴリの写真も追加していきましょう。
なお、カテゴリのなかにある「オーナー提供」を選択し、ここに追加した写真は、ほかのカテゴリの写真よりも検索結果に優先的に表示される可能性が高くなります。
Googleビジネスプロフィールの「写真」画面には投稿した写真が表示されるのに、Google検索やGoogleマップ検索上では表示されない場合があります。
この際の対処法ですが、基本的には2~3日は待ってみましょう。投稿した写真は必ずしも即時反映されるわけではありません。もし1週間待ってみても反映されないようであれば、Googleビジネスプロフィールのヘルプセンターやお問い合わせで確認してください。
Googleビジネスプロフィールを活用していると、最初に投稿したものよりもあとになって撮影した写真のほうが見栄えがよいといったケースも多々出てくるでしょう。また、外観や内装が変わった際は、ユーザーが間違えないよう、新しいものに変更しなくてはなりません。ここでは、そうした際に投稿した写真を削除する方法を説明します。
オーナーが投稿した写真を削除する場合、Googleビジネスプロフィールの管理画面から「写真」を選択し、削除したい写真をクリックします。
クリックした写真が拡大されるので、画面右上に表示されるゴミ箱のアイコンを選択すると「この写真を削除しますか?」というポップアップが出ます。削除しても問題がないようであれば、右下の「削除」をクリックして削除完了です。
なお、オーナーが投稿した写真は、上述した手順でGoogleビジネスプロフィールの管理画面上からは削除できますが、削除した写真を使った投稿自体は削除されません。そのため、Google検索やGoogleマップ検索では写真のない投稿が表示されます。
次に一般ユーザーが投稿した写真の削除方法について説明します。結論から先にいうと、Googleビジネスプロフィールのオーナーであっても、一般ユーザーが投稿した写真を即時に削除することはできません。オーナーができるのは、ユーザーが投稿した写真の削除をGoogleに対してリクエストすることです。具体的には次の手順で進めていきます。
Google検索で検索バーに自店舗の名称を入力し、ナレッジパネルに表示された「写真を表示」をクリックします。
投稿された写真が表示されるので、左側の画像をスクロールもしくは右側の下にある左向きの三角をクリックして写真を動かしながら削除のリクエストをしたい写真を見つけます。
削除リクエストをしたい写真を見つけたら、画面左上にある、旗のアイコン(問題の報告)をクリックします。ポップアップで表示される報告する違反の種類のなかから、削除リクエストをしたい理由を選択し「REPORT」をクリックしてリクエスト完了です。なお、Googleマップ検索においても削除リクエストの方法は変わりません。
さまざまなメリットを持つGoogleビジネスプロフィールの写真ですが、いくつか注意すべき点もあります。特に次の2点についてはしっかりと把握したうえで、対策を取るようにしましょう。
Google検索やGoogleマップ検索で、検索結果に表示される写真を設定することはできません。検索結果以外のプロフィールやサービスなどに掲載する写真は選択できるので、検索結果に表示される写真も選択できると思いがちですが、実際はできないので注意が必要です。
対策としては、どの写真が表示されてもいいように投稿する写真の質を向上させるのがよいでしょう。
また、検索結果にはオーナーではなく、ユーザーが投稿した写真が表示される場合もあります。古い写真やユーザーに誤解を招くような写真の場合は、迅速にGoogleへ削除リクエストをしましょう。
ユーザーの投稿した写真は削除リクエストをしたとしても必ずしも削除されるとは限りません。削除されるのは、GoogleがGoogleマップの写真に関するポリシーに違反していると判断したときのみです。
もし削除リクエストをしても削除されない場合は、オーナーがより質の高い写真を投稿し、ユーザーに誤解されないよう、店舗の良いイメージをアピールする必要があります。
写真はテキスト情報だけでは伝わらないさまざまな情報を伝える力を持っています。この力をうまく活用すれば、集客に大きな効果を発揮するでしょう。
Googleビジネスプロフィールは、外観、店内、商品、従業員など多くの写真を投稿でき、それを検索結果に表示させられます。
しかし、1店舗ずつ写真を投稿するのは大変ですし、写真を投稿する際にも抑えるべきポイントがあります。
「Canly(カンリー)」なら管理画面上で全店舗分まとめて写真の投稿設定が可能で工数削減にも繋がります。また、20,000店舗以上の支援実績を持つ専任のコンサルタントが貴社のご担当者様と伴走しながら運用支援を行います。
Googleビジネスプロフィールに関心をお持ちの方、また、活用する中で少しでもお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。
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・「サービス業界」の企業様の事例
https://jp.can-ly.com/whitepaper/casestudy_service/
・「飲食業界」の企業様の事例
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・「小売業界」の企業様の事例
https://jp.can-ly.com/whitepaper/casestudy_retail/
=======執筆時に参考にしたURL=======
Googleビジネスプロフィールヘルプ「ビジネス用写真」
https://support.google.com/business/answer/6123536?hl=ja
Four Design.inc「Googleマイビジネス(Googleビジネスプロフィール)で注意すべき写真投稿の方法」
https://swat9.com/seo/blog47/
WEB集客ラボ「Googleマイビジネスの写真の追加・削除方法|写真を定期的に投稿すべき理由も解説」
https://semlabo.com/meo/blog/googlemybusiness_photo/
Googleビジネスプロフィールヘルプ「ユーザーが投稿した写真の削除をリクエストする」
https://support.google.com/business/answer/6130451?hl=ja&ref_topic=6130059
WEB制作相談室「Googleマイビジネスで写真を追加・削除する方法をまとめて解説|掲載すべき写真選定のコツとは」
https://n-works.link/blog/marketing/google-my-business-photos-add-delete
Googleビジネスプロフィールヘルプ「Google マップの写真に関するポリシー」
https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7411351