Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)のカテゴリは、自店舗の事業内容を表すものです。適切なカテゴリの登録により、ユーザーがGoogleやGoogleマップで店舗検索をした際、自店舗が表示される可能性も高まります。
本記事では、Googleビジネスプロフィールのカテゴリとはどのようなものか種類や登録するメリット、設定方法について解説します。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリとは、自分たちの店舗が行っているビジネスの事業内容を示すものです。具体的にはラーメンや塾、居酒屋、カフェなどといったものになります。
例えば自店舗がラーメン屋で、カテゴリをラーメン屋にしていれば、ユーザーが「○○(地名)+ラーメン」で検索した際、検索結果に表示される可能性が高まります。
検索結果の表示順位は、検索を行ったユーザの位置情報などさまざまな要素によって変動するため、カテゴリ登録さえすれば必ず表示されるわけではありません。しかし、カテゴリ登録も重要な要素の一つのためGoogleビジネスプロフィールを活用する際は必ず登録すべき項目です。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリは、メインカテゴリと追加カテゴリの2つです。メインカテゴリとは、ビジネス全体を表すもので複数選択はできません。店舗の登録をする際カテゴリを選択する必要はありますが、後で変更も可能です。
例えば「レストラン」と入力すると「レストラン用品店」「船上レストラン」「洋食レストラン」などいくつかの候補が提示されます。そのなかから適切なものを選択するもしくは「レストラン」でも構いません。
ただし、Googleにあらかじめ登録されていないビジネスでの登録はできないため、登録されているカテゴリのなかからもっとも近いカテゴリを選択します。
追加カテゴリとは、1つの店舗でメインカテゴリ以外にもビジネスを行っている場合やメインカテゴリを補完したい場合などに登録するものです。
例えば、インド料理店を営みながらインド食材の販売もしている場合、メインカテゴリを「インド料理店」とし追加カテゴリで「インド食材店」を登録します。
追加カテゴリは登録時ではなく登録後に設定しますが、必須ではありません。また、変更は何回でも可能で最大9つまで設定可能です。
選択するビジネスカテゴリによっては、それぞれのビジネス固有の情報を掲載する機能があります。例えば、メインカテゴリでレストランを選択した場合、登録後に「メニュー表示」「オンライン注文や予約の受け付け」などが掲載可能です。
また、ホテルをメインカテゴリとした場合「ホテルの評価」「ドライヤー、Wi-Fi、ペット可否、空調」などを掲載できます。ほかにもエステや美容室、マッサージなど健康美容ビジネスを選択した場合にも「予約ボタン」「サービスメニュー」などの掲載が可能です。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリを登録するメリットは複数ありますが、そのなかでも大きいのは「ユーザーに自店舗の情報を伝えられる」「MEO対策になる」の2つです。
どちらもGoogle検索もしくはGoogleマップ検索を使って店舗検索をするユーザーの集客につながるため、それぞれの理由について詳しく説明します。
カテゴリは店舗検索をした際、検索結果で店舗名、評価に続いて表示されるため、ユーザーに店舗の正しい情報を伝えられます。
例えば、自店舗が鉄板焼きを営んでいて店舗名に「鉄板焼き」のキーワードが入っていないとしましょう。この際「地名+レストラン」で検索した際の結果表示で店舗名を見て何を食べられる店舗かわからなければ、スルーされてしまう可能性があります。
しかし、メインカテゴリを「鉄板焼き店」としておけばユーザーに何屋かが伝わり、選択してもらえるかもしれません。
数ある検索結果のなかで曖昧な検索をしたユーザーに正しい店舗情報を伝えられ、集客につながる可能性が高まるのは大きなメリットです。
MEOとはMap Engine Optimizationの略で、地図検索結果を最適化することを指します。Googleビジネスプロフィールでカテゴリ登録をするのもMEO対策の一つです。
地名を含めたキーワードで行う検索はローカル検索と呼ばれますが、ローカル検索で自店舗が表示されるためには「キーワードとの関連性」「入力された地名からの距離」「ビジネスの知名度」などが重視されます。
これらの要素は簡単に対策できるものばかりではありません。しかし、カテゴリ登録はGoogleビジネスプロフィールを利用しているオーナーであれば誰でも可能です。
もちろんカテゴリ登録だけで地図検索由来の来訪が増えるわけではありませんが、すぐにできるMEO対策につながるメリットといえます。
カテゴリ登録は自らのビジネスを適切に登録することがもっとも重要ですが、よりユーザーに広く伝わるようにするためには、いくつかのポイントがあります。そのなかでも重要なのは次の4つです。
メインカテゴリは検索結果にも表示されるため、ユーザーがひと目で何をしている店舗なのかがわかるものを選択する必要があります。
例えば、宅配専門の寿司店を営んでいる場合、メインカテゴリを「宅配/出前」としても検索結果を見たユーザーは何の宅配、出前をする店かがわかりません。
同じように「レストラン」ではなく「イタリア料理店」「ステーキハウス」「南西フランス料理店」などできるだけ細かくビジネスの内容がわかるものを選択するようにしましょう。
店舗によっては複数のカテゴリにまたがる商品・サービスを扱っている場合もあるでしょう。メインカテゴリ―は1つしか登録できないため、主軸の商品・サービスをメインカテゴリにしサブ的な商品・サービスは追加カテゴリーで設定します。
例えば、楽器販売を行っている店舗で楽器レンタルや中古楽器の販売も行っている場合、メインカテゴリは「楽器店」、追加カテゴリとして「楽器レンタル」「中古楽器販売」などを設定するとよいでしょう。
また食品、文具、日用品などを扱うスーパーマーケットでは、メインカテゴリは「スーパーマーケット」「文具・事務用品店」「洗面用品店」などが追加カテゴリとなります。
前項の例で楽器販売と楽器レンタル、中古楽器販売はカテゴリこそ異なりますが、基本的には「〇〇楽器店」という1つの店舗のなかでの別カテゴリです。
しかし、店舗によっては「ガソリンスタンドのなかにカフェがある」「書店のなかでコーヒー豆販売を行っている」など主軸となる店舗とはまったく分野が異なるビジネスを行っている場合も少なくありません。
仮に「〇〇書店」という店舗がメインカテゴリを「書店」にし、追加カテゴリに「カフェテリア」と設定したとします。しかし、カフェテリアで検索した検索結果に「〇〇書店」という店名のメインカテゴリに書店の店舗が表示されても、そこに行こうとは思わないでしょう。
そこで同一店舗内であってもまったく別のビジネスを行っている場合は、それぞれを別の店舗として登録したほうが、ユーザーにもわかりやすく集客効果も発揮されます。
Googleビジネスプロフィールには数千種類のカテゴリがありますが、それでも自分たちのビジネスに該当するカテゴリがない場合もあります。しかし、メインカテゴリは必ず設定する必要があるうえ、自作はできません。
そのため、該当するカテゴリがなければ設定されているカテゴリのなかから、もっとも近いカテゴリを選択する必要があります。
例えば「体操教室」「ピアノ教室」というカテゴリはないため、それぞれ「スポーツジム」「音楽学校」といった形で近いカテゴリを選択します。
実際にGoogleビジネスプロフィール上で、カテゴリの追加や編集をする方法を説明します。今回は最初に「楽器店」をメインカテゴリに設定し、その後「中古楽器店」に変更、さらに追加カテゴリで「楽器レンタル業」を設定し「楽譜店」に変更といった流れで説明します。
Googleビジネスプロフィールの店舗プロフィール作成画面で、ビジネスカテゴリと書かれた欄に「楽器店」と記載します。その後「次へ」をクリックしていくつかの情報を記載し、プロフィール作成を終了させれば、メインカテゴリの設定は完了です。
次に設定したメインカテゴリを変更する場合は、登録した店舗の管理画面で左側にあるメニューから「情報」を選択します。
そして、メインカテゴリが記載されている箇所の右側にある「ペン」のアイコンをクリックしてください。
カテゴリを編集するためのポップアップが表示され、新たなカテゴリ候補が表示されるので「中古楽器専門店」を選択します。
メインカテゴリが「中古楽器専門店」に代わっているのを確認したら、右下の「適用」をクリックしてメインカテゴリの変更が完了です。
追加カテゴリを設定するには、カテゴリ変更のポップアップを表示させるところまではメインカテゴリ変更と同じです。
追加カテゴリの設定はこの後、ポップアップ画面の左下にある「別のカテゴリを追加」をクリックし追加カテゴリを記載できる箇所を表示させます。
追加カテゴリを記載する欄で楽器と入力すると候補が表示されるので、そこから「楽器レンタル業」を選択し「適用」をクリックすれば追加カテゴリの設定完了です。
この方法を繰り返せば、最大で9つまでの追加カテゴリ設定が可能です。
次に設定した追加カテゴリの変更方法ですが、基本的にはメインカテゴリの変更方法と変わりません。
カテゴリ編集のポップアップを表示させ、現在表示されている追加カテゴリの欄をクリックすれば、カテゴリ候補が表示されます。変更したいカテゴリを選択し「適用」をクリックして変更完了です。
なお、もしクリックするだけでは変更したい候補が表示されない場合は、現在の追加カテゴリを一旦削除し、新たに追加カテゴリを記載してください。
カテゴリの変更は、オーナー確認が完了前であれば何回しても問題ありません。しかし、オーナー確認をした後、短期間に何度もカテゴリ変更を行うと再度オーナー確認をするよう求められる場合があります。そのため、オーナー確認が完了したら頻繁にカテゴリ変更は行わないようにしましょう。
ビジネスカテゴリの登録はGoogleビジネスプロフィールを活用した集客施策のなかでも手間がかからない施策の一つです。
ただし、自店舗のビジネスと関係ないカテゴリを設定したり、頻繁に変更したりするとユーザーからの信頼を得られず、集客効果も下がってしまうので注意が必要です。
本記事でご紹介させていただいたビジネスカテゴリの登録は、数多あるMEO対策施策の中の1つにすぎないという点はご留意ください。運用の成果を出していく上では他にもやるべきことはたくさんあります。
一方で、複数の店舗を運営されている企業様ではそれぞれの店舗ごとに情報更新が必要で、そもそも色々な施策を実行していく余裕がないという企業様も多いかもしれません。
そこでおすすめしたいのがGoogleビジネスプロフィールやYahooプレイスなどマップ媒体に加え、SNSやHPに掲載する店舗情報を管理画面上で一括管理できるサービス、Canly(カンリー)です。
複数店舗の情報更新や分析を一括で行うことができるだけでなく、40,000店舗以上の支援実績を持つ専任コンサルタントが日々の運用ノウハウの提供、運用体制の構築まで伴走するサービスとなっているため、MEO対策をしっかりやっていきたい企業様にオススメです。
Googleビジネスプロフィール運用に関心をお持ちの方、また活用する中で少しでもお悩みをお持ちの方はぜひご相談ください。
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https://jp.can-ly.com/whitepaper/service/
・「Googleビジネスプロフィール」お役立ち資料はこちら
https://jp.can-ly.com/whitepaper/
=======執筆時に参考にしたURL=======
Marketing Map「Googleマイビジネスのカテゴリ一覧!集客アップするカテゴリ設定のポイント」
https://www.roadmap.co.jp/blog/91/
Local Engine「【Googleマイビジネス集客】ビジネスカテゴリ一覧と最適な設定方法を解説」
https://meo.tryhatch.co.jp/meo/mybusiness-category
株式会社BOPコミュニケーションズ「【Googleマイビジネス】カテゴリの設定」
https://bop-com.co.jp/column/10037
GMP管理ツールBlog「Googleマイビジネスのカテゴリ選びで悩まない!カテゴリ一覧と設定のコツを解説」
https://gmb-tools.com/gmb-how-to/1025
CiN「Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)には非店舗(無店舗)型サービスも掲載できる?注意点は?」
https://web.cin-group.com/service/meo/blog/1201/