導入後の効果としてまず感じているのは、店舗情報の管理業務にかかる作業時間の削減です。3人体制で丸1日かけて対応していた店舗情報の更新業務がカンリー導入により1時間で完結するようになりました。GBP運用には、店舗の基本情報の更新だけでなく、店舗の最新情報を投稿したり、お客様からのクチコミを確認・返信したり、改ざんの確認やデータ分析をしたりと、複数の業務が発生します。ユーゴーでは当初、カンリーを導入しGBP運用を行っているのは38店舗のみでしたが、1年後には190店舗の全店でカンリーを活用しています。190店舗以上の「基本情報更新」「投稿」「クチコミ」「データ分析」を手動で行うと、1ヶ月で約430時間もの時間を要します。カンリーを活用することで、この作業時間を約30時間に短縮することができ、約93%の作業時間の削減が可能となりました。(※)
※)お客様の情報を元にしたカンリーによる試算
2つ目は、GBPの定期運用による集客につながる各数値の向上です。
GBP上では、ユーザーがどのように店舗のGBPを見つけたかを確認できる「直接検索数」「間接検索数」「ブランド検索数」などのインサイトデータを確認することができます。
その中で、新規顧客獲得のための指標となる「間接検索数」は、GBP運用前後を比較して変化率104%と向上し、来店に限りなく近いアクション数の指標となる「合計反応回数」(※2)は変化率140%まで増加しました。
GBPの店舗情報を整備しGBP上から継続的に店舗の情報を発信することで、店舗の情報がユーザーの目に留まり来店につながるアクションが増えたことは、GBPが集客媒体として効果的であることを示していると思っています。
※2)合計反応回数:「経路案内」「通話ボタン」「ウェブサイト」のリンクがクリックされた合計回数
3つ目は、クチコミ数や投稿の閲覧数の増加と、それに伴うスタッフのモチベーション向上の効果です。GBP運用を進める中で、カンリーのサポート担当からの助言もあり、クチコミ獲得のための施策も実行しました。具体的には、お客様に名刺サイズのカードをお渡ししてクチコミを書いてもらうという施策なのですが、スタッフとお客様の関係性ができている店舗はすぐにクチコミ数が増加し、実施前と比べて1.6倍のクチコミ獲得に成功した店舗もありました。
また「日本一楽しいクリーニング店」を目指すクリーニング専科各店舗では、毎日7人目のお客様が7%割引になる「ラッキー7%割」など様々な割引キャンペーンの実施や、クリーニング専科オリジナルアプリを用意したり、マスコットキャラクターの「黒田ウーサー」がいたりなど、来店するお客様に楽しんでいただけるプロモーションを展開しています。その施策の1つとして、店舗に大きな黒板を用意し店舗からの情報を発信しているのですが、黒板の写真を撮ってGBPの「投稿」にアップしたところ、写真の閲覧数が1万を超える店舗も出てきました。これまではSNSへの投稿も行っておらず、黒板はあくまで来店されるお客様向けに用意していたものでしたが、自分が描いた黒板の情報をGBPの「投稿」にアップすることで店舗に来店される方以外にも閲覧され、その閲覧数が可視化されることで、スタッフのモチベーション向上に繋がったのは、GBP運用の思わぬ効果でした。
※実際にGBPに投稿された黒板の写真
https://goo.gl/maps/Let8oxXFf4zJhDAXA