この記事からわかること
Googleビジネスプロフィールには「閲覧数」と呼ばれる項目が存在します。閲覧数はローカルSEO(MEO)を実施するうえで、集客を増やすための重要な指標です。
しかし、閲覧数は3種類あり、さらに検索数や表示回数など似たような項目がほかにもあるので、どのような指標なのかきちんと把握しておくべきでしょう。そこで今回は、Googleビジネスプロフィールにおける閲覧数の意味や種類、ビジネスに活かす方法、合わせて見ておくべき重要指標について解説します。
Googleビジネスプロフィールにはビジネスの閲覧数と写真の閲覧数、投稿の閲覧数という3種類の閲覧数が存在します。これらはGoogleビジネスプロフィールの管理画面であるビジネスプロフィール マネージャ上で確認することが可能です。
ただし、それぞれ確認できる場所が分かれていること、かつ複数あるため、以下で詳しく解説します。
ビジネスの閲覧数とは、ユーザーがGoogle検索やGoogleマップで検索したときに、自社のGoogleビジネスプロフィールのページが検索結果の見える場所に表示された回数のことです。ユーザーが実際に自社のGoogleビジネスプロフィールのページに訪れた回数ではありません。
このビジネスの閲覧数が多くなればなるほど、検索結果画面上で表示される回数が増えたということになるため、自社の店舗やサービスの認知が広がっている可能性があるといえるでしょう。
ビジネスの閲覧数には、検索経由の閲覧数とマップ経由の閲覧数という2種類があります。それぞれの違いを解説します。
検索経由の閲覧数とは、Google検索でユーザーが何かを検索した際、自社のGoogleビジネスプロフィールのページが見える場所(検索結果の画面)に表示された数の総数です。つまり、検索経由の閲覧数は検索結果に表示された回数といえるでしょう。
一方、マップ経由の閲覧数とは、ユーザーがGoogleマップで何かを検索しているとき、該当エリアに自社のGoogleビジネスプロフィールのページが表示された総数です。したがって、マップ経由の閲覧数はGoogleマップの検索結果に表示された回数といえます。
ビジネスの閲覧数を確認する方法は3種類あります。
1つ目の方法は、ビジネスプロフィール マネージャの「ホーム」上にある「パフォーマンス」で確認する方法です。
こちらでは過去28日間の検索経由の閲覧数、およびマップ経由の閲覧数が確認できます。また、前月から何%増えたかという点についても確認できるため、効果測定に活用できるでしょう。
2つ目の方法が、ビジネスプロフィール マネージャの「インサイト」にある「ユーザーがビジネスを見つけた Google サービス」で確認する方法です。
ここでは1週間、1か月、四半期(3か月)という単位で、検索での表示回数とマップでの表示回数が確認できます。なお、集計期間がホームと異なるため、総数に違いがある点に注意しましょう。
そして3つ目の方法は、メールです。
Googleから定期的に送られてくるメールの中に「ビジネスが見られています」と書かれたものがあり、そちらでも確認できます。
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写真の閲覧数とは、自社のGoogleビジネスプロフィールのページに紐づいた写真が、ユーザーが検索した検索結果などに表示された総数です。
写真の閲覧数はオーナーが投稿した写真とユーザーが投稿した写真の合計となっています。
写真の閲覧数を確認する方法は4つあります。
1つ目はGoogleビジネスプロフィールマネージャの「ホーム」にある「パフォーマンス」で確認する方法です。パフォーマンスの「アクティビティ数」をクリックすると、過去28日間の写真の閲覧数が確認できます。
2つ目は、Googleビジネスプロフィールのインサイト内にある「写真の閲覧」で確認する方法です。オーナーが投稿した写真と顧客が投稿した写真、すべての写真の閲覧数を1週間、1か月、四半期(3か月)という単位で確認できます。また、同業他社の閲覧数と比較することも可能です。
Googleビジネスプロフィールマネージャの「ホーム」にある「写真」からも、写真の閲覧数が確認できます。写真がサムネイル状態になっているので、それぞれの左下に書かれた数字が、その写真の閲覧数です。
さらに、Googleからのメールでも写真の閲覧数が確認できます。「先月、お客様の〇枚の写真が合計〇〇回閲覧されました」という通知が来るほか、もっとも閲覧数の高かった写真を知ることが可能です。
写真の閲覧数をローカルSEO(MEO)に活かすためには、それぞれの写真の閲覧数を確認することが重要なポイントです。
写真の閲覧数が多いものを分析して、ユーザーによく見られている原因を特定しましょう。原因の特定や仮説が立った場合は、ほかの写真にも施策を反映して効果測定を実施します。
ローカルSEOで自店舗の情報を表示させるためには、写真が極めて重要なポイントになるので、写真の閲覧数を活用して積極的に分析することが大切です。
投稿の閲覧数とはGoogleビジネスプロフィールの投稿機能を使って、オーナーが投稿した「クーポン」「最新情報」「イベント」が閲覧された総数です。
投稿の閲覧数を確認する方法は2つあります。
1つ目は、Googleビジネスプロフィール マネージャの「投稿」で確認する方法です。過去の投稿が並んでおり「閲覧」と書かれている箇所の隣に記載された数字が、投稿の閲覧数となります。
もう1つは、Googleからのメールで確認する方法です。「あなたの投稿が〇回閲覧されました」というメールが来ると、該当する投稿の閲覧数が確認できます。
オーナーが投稿した「クーポン」「最新情報」「イベント」が、どれだけユーザーに見られたか確認することで、どのような内容が響いているのか分析できます。投稿内容はもちろん、時期なども鑑みて、どのような傾向があるのか把握することが大切です。
なお投稿の閲覧数では、個別投稿ごとの数しか確認できません。
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閲覧数の情報を活かすためには、ユーザーが検索するキーワードとの関連性に注目する必要があります。
Googleビジネスプロフィールのページは、ユーザーが特定の地域で食べたいものや、受けたいサービスを検索したときなどに表示されるものです。例えば、渋谷でラーメンを食べたい場合であれば「渋谷 ラーメン」というキーワードを入力するユーザーが多いでしょう。もう少し具体的になると「渋谷 ラーメン 家系」など、3つのキーワードを組み合わせるケースもあり得ます。
自社が展開する業種やサービスに関連のあるキーワードで検索した際、マップ上に店舗情報が表示されることで、マップ経由の来訪が増加します。
これらのキーワードを、自社のGoogleビジネスプロフィールのページの中に盛り込むようにしましょう。そして、キーワードを盛り込んだ後、閲覧数や後述の検索数を確認して数が増えていれば、施策が一定の成果を上げていると判断できます。
また、キーワード対策と並行して、検索数を増やすために投稿への注力や口コミの獲得、そして写真の投稿も重要なポイントだといえるでしょう。
集客を伸ばすためには、施策を実施した後、閲覧数を確認して効果測定を実施することを習慣化することが必要です。
ローカルSEOの効果を上げるためには、閲覧数と合わせて検索数と表示回数、そしてユーザーの反応という重要指標(KPI)を確認する必要があります。それぞれについて解説します。
検索数とはユーザーがGoogle検索やGoogleマップで検索したときに、自店舗のGoogleビジネスプロフィールのページが表示された回数です。検索数と閲覧数は似たような言葉なので、もしかしたら「閲覧数と何が違うの?」と思われた方もいるかもしれません。
検索数とはユーザーが検索時に自社のGoogleビジネスプロフィールのページが表示された回数です。一方、閲覧数はカーナビのGoogleマップなどに、たまたま自社のGoogleビジネスプロフィールのページが表示された場合もカウントされます。したがって、閲覧数の方が検索数よりも必然的に総数は多くなることが普通です。
検索数には直接検索と間接検索の2種類があるので、それぞれについて解説します。
直接検索とは自社店舗の名前や住所を直接入力する検索方法です。例えば、自社店舗の名前が「ラーメン五郎」だった場合、検索エンジンに「ラーメン五郎」と入力して検索する場合は直接検索に該当します。また、住所を入力した場合も同様です。
間接検索とは「渋谷 ラーメン」「恵比寿 エステ 女性」など、複数のキーワードを組み合わせた検索方法です。ローカルSEOにおいては間接検索するユーザーの比重が大きいので、検索されそうなキーワードの組み合わせを把握することが重要です。
表示回数とは検索時に表示される地図上に自店舗が表示された回数のことです。Google検索で「エリア名×食べ物の名前」などを入力すると、検索結果の上部右側に地図が表示されます。その地図上に自店舗が表示されると、表示回数のカウントが1つ増えるわけです。
表示回数にも検索経由の表示回数と、マップ経由の表示回数の2種類があるので解説します。
検索経由の表示回数とはGoogle検索やGoogleマップの検索結果上に表示される地図上に、自店舗が表示された総数です。
例えば「渋谷 ラーメン」など、ユーザーが何らかの意思を持って検索した結果、周辺の関連する店舗が表示されます。したがって、検索経由の表示回数が増えることによって、来店数が増加する可能性も高くなるでしょう。
マップ検索の表示回数もGoogle検索やGoogleマップの検索結果上に表示される地図上に、自店舗が表示された総数です。
ただし、マップ経由の表示回数はユーザーが検索する意思の有無に関わらず、なんとなくGoogleマップを開いたとき、たまたま自店舗が表示されたときもカウントされます。そのため、来客につながらない表示も含まれるので、あまり意識する必要はないでしょう。
ユーザーの反応とは、Googleビジネスプロフィールのインサイトで確認できるデータで「ウェブサイトへのアクセス」「ルートの検索」「電話をかける」という3つのアクション回数が「1週間」「1か月」「四半期(3か月)というスパンで把握できるものです。
ローカルSEOを実施するうえで重要なことは、閲覧数を追い続けることではなく、その先にあるユーザーの来店にほかなりません。よって、それを測るうえでも、ユーザーの反応を分析することは極めて重要だといえるでしょう。
Googleビジネスプロフィールの閲覧数とは、ユーザーが検索を実施した際、検索結果に自店舗のページが表示された回数のことです。閲覧数にはビジネスの閲覧数、写真の閲覧数、投稿の閲覧数があり、それぞれがローカルSEOを進めるうえで重要な指標といえます。
自店舗への来店数を増やすためにも、閲覧数を増やす施策を投じることが必要です。検索数や表示回数、ユーザーの反応といったデータも含めて分析しながらPDCAを回すことで、収益の増加を実現しましょう。
しかし、店舗を運営しつつ、Googleビジネスプロフィールのページを運用するのは、なかなか大変なものです。また、運用方法がわからない場合や、複数の店舗を運営されている方々は、更新するための工数が甚大化するといった課題もあると思います。
そこで、おすすめしたいツールが「Canly(カンリー)」です。CanlyはGoogleビジネスプロフィールや各種SNS、HPの店舗情報の一括管理・運用だけでなく、エリアや業態ごとにインサイト情報を分析でき、集客を最大化(ローカルSEO・MEO対策)できるサービスです。
また、40,000店舗以上の支援実績を持つ専任のコンサルタントが、運用をサポートします。
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