この記事から分かること
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)では投稿機能を活用して、ユーザーにクーポン(特典)を発行できるクーポン機能があります。割引クーポンや商品の無料クーポンなどを発行することで、新たなユーザーを来店につなげられるでしょう。
しかも、現状クーポン機能を活用している店舗は意外に少ないので、実践すれば競合との差別化にもつながります。そこで今回は、Googleビジネスプロフィールのクーポン機能の概要や活用メリット、設定方法や運用時の注意点などについて解説するので参考にしてみてください。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能とは、投稿機能を活用して自店舗のGoogleビジネスプロフィールのページを閲覧したユーザーにクーポンを提供できる機能です。内容や使用期間、利用規約などを記載して、クーポンを発行できます。
初回割引や期間限定の割引、ドリンク一杯無料など、さまざまなクーポンを活用することで、集客率の向上が期待できるでしょう。
なお、Googleビジネスプロフィールの投稿機能については、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の「投稿」を使って店舗の最新情報を公開しよう
クーポンが掲載される場所は、Googleビジネスプロフィールのページ内にある店舗の投稿が見られる「最新情報(店舗側の投稿が見られる箇所)」の中です。クーポンが掲載されている投稿には、上図のように「クーポンを見る」という表示が現れます。タップすることで、クーポンの詳細を確認することが可能です。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を活用することで、さまざまなメリットが得られます。おもなメリットを紹介するので確認しておきましょう。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を活用すれば、無料でクーポンを掲載できます。
通常、クーポンは飲食店であればぐるなびや食べログ、美容院などであればホットペッパービューティーなどのポータルサイトに掲載することが多いと思います。ただし、ポータルサイトにクーポンを掲載したい場合には、費用が必要です。そのため、多くのユーザーにクーポンを発行すると、その分多くの費用が発生します。
しかし、Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を活用すれば、ポータルサイトなどに費用を支払う必要もなく、無料でクーポンを掲載できますので、利用しない手はないでしょう。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を活用すれば、既存顧客以外のユーザーにも効果的にアプローチができます。
そもそもGoogleビジネスプロフィールは「渋谷でラーメンを食べたい」「原宿の美容院を探したい」など、ユーザーが何らかの目的をもって検索をする結果として表示されるものなので、既存顧客以外のユーザーに自店舗の情報を見てもらえる機会が多い点が特徴です。したがって「初回割引」「ドリンク1杯無料」といったクーポンがユーザーの目に留まれば、新規顧客の獲得につながる可能性が高くなるでしょう。
前述したポータルサイト以外でクーポンを配布する場としては、公式LINEアカウントの会員やSNSのフォロワーなど、既存顧客のユーザーが多い媒体が基本です。しかし、Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を活用すれば、無料で新規顧客にアプローチできますので有効活用したいところです。
本章では実際にGoogleビジネスプロフィールでクーポンを設定する方法を解説します。紹介する手順に従って実践してみてください。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能は、投稿機能を使用します。設定方法は以下の通りです。
以上でクーポンの設定は完了です。
投稿済みのクーポンは、発行後に内容を編集できます。編集方法は以下の通りです。
以上で投稿済みクーポンの編集が完了です。なお、編集後に「プレビュー」をクリックすると、編集後のイメージが確認できます。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能ではなく、前述した初回特典の設定は、以下の手順で実施できます。なお、現状はGoogleビジネスプロフィールアプリ上でのみ、設定が可能です。よって、PCでは設定できません。
以上で、新たなフォロワーに対して初回特典を発行できます。なお、全ての情報を入力後に「プレビュー」をクリックすることで、公開後のイメージを確認できます。また、公開中の初回特典の表示内容は「プロフィール」「概要」の「初回特典」で確認することが可能です。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を活用する際には、以下4つのポイントに留意しましょう。それぞれのポイントについて解説します。
Googleビジネスプロフィールでクーポンを発行する際には、ユーザーの目に留まりやすい魅力的な写真や動画を使うことが大切です。ユーザーが一目でどのような内容のクーポンか把握できることが理想です。
したがって、画像が荒い、暗い、何か分からないといった写真や動画は、編集や撮り直しが必要です。また、写真や動画に含める文字要素も非常に重要なので、色や大きさ、フォントなどにも気を配る必要があります。
クーポンのタイトルや説明文を入力する際には、ユーザーにとって分かりやすい表現をこころがけましょう。
タイトルはどのような内容のクーポンなのかが一目で分かる表現にしなくてはいけません。例えば「初めてのお客様は30%割引」「ビール1杯無料」など、ユーザーがどのようなインセンティブが得られるのか明確化しておくことが必須です。
一方、クーポンの説明文は、あまりにも長すぎるとユーザーに読んでもらえない可能性があります。また、クーポンの利用条件が長文や複雑な表現になっていると、ユーザーとのトラブルに発展する可能性もあるでしょう。そのため、クーポンの説明文はできるだけ短く簡潔に記載し、分かりやすいものにすることが大切です。
Googleビジネスプロフィールでクーポンを発行したら、効果測定を必ず実施しましょう。どれくらいのユーザーにリーチして、どの程度の来店につながったかについてデータを集める必要があります。
また、どのようなクーポンがユーザーに響いたか確認することで、今後のクリエイティブや戦略策定の参考にすることが可能です。なお、クーポンコードを発行しておくと、ユーザーの利用についての統計が取りやすくなります。クーポンコードは手軽に発行できますので、ぜひ有効活用しましょう。
Googleビジネスプロフィールでクーポンを発行する際には、ただ闇雲に配布するのはNGです。ユーザーのターゲットやクーポンで達成したい目的を明確化し、戦略的にクーポンを発行しましょう。
まず「客単価アップ」「リピート促進」「新規獲得」など、クーポンで達成したい目的を可視化することが必要です。そのうえで「既存顧客」「新規顧客」「休眠顧客」「優良顧客」といった、どの属性のユーザーに向けた施策なのかを明確にしなければ、効果的なクーポンは発行できません。
また、短期的な施策か中長期的な施策なのかによっても、発行するクーポンは異なります。どの程度のスパンで、どのような目的を達成するか戦略を練ったうえで、ターゲットに最適なクーポンを発行することが重要です。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を利用する前に、以下2点の注意点を把握しておく必要があります。それぞれの内容について確認しておきましょう。
Googleビジネスプロフィールのメッセージ機能は、全ての業種で利用できるわけではありません。したがって、業種によってはクーポン機能が利用できない場合もあるでしょう。
現状、飲食業や美容業、リラクゼーション業などであればクーポン機能が利用できます。ご自身がビジネスを行う業界でクーポン機能が利用できるかどうかを確認するためには、投稿機能を活用するときに「特典」タブがあるかどうかで判断することが可能です。
クーポン機能の利用を検討している方は、事前に確認しておきましょう。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を活用すれば、簡単にクーポンが発行できるため、ついたくさん発行してしまうこともあるでしょう。また、Googleビジネスプロフィール以外のクーポンも発行している場合は、クーポンの量が増えるため管理が煩雑になる可能性があります。
あまりにも多くなると、クーポンの内容や対象、利用期間などを全て把握することが難しくなります。そのため、クーポンの運用ルールなどを決めて、必要最低限の発行に留めることがおすすめです。
クーポンはGoogleビジネスプロフィールにおける店舗の投稿を見ることのできる「最新情報」から閲覧可能です。
投稿機能では最新情報、イベント、特典、商品、COVID-19の最新情報などを投稿することが可能であり、その一つとしてクーポン情報を投稿することができます。
クーポン機能は適切に運用すれば高い集客効果を発揮します。
ここではブッフェレストラン事業・フードコート事業を営むニラックス株式会社様の事例をご紹介します。
ニラックス株式会社様では割引クーポンを配信したところ、135組のお客様が来店時にGoogleビジネスプロフィールのクーポンを利用しました。
また、クーポンの投稿は出しっぱなしでは不十分です。ユーザーの行動分析を行い、PDCAを回してより効果的な投稿を考えることが重要です。具体的に、ニラックス株式会社様は下記の取り組みを行うことでクーポンの使用率を300%改善することに成功しました。
GoogleビジネスプロフィールにはSNSと同じように、ユーザーが気に入ったお店やサービスをフォローできる機能があります。
ユーザーがフォローすると、お店やサービスのオーナーが最新情報やイベント情報の発信を行った際に、ユーザーのGoogleマップアプリのおすすめに表示されます。
フォローしてくれたユーザーから自店舗を見つけてもらいやすくなるため、リピーターを増加させる可能性があるでしょう。
Googleビジネスプロフィールのクーポン機能を活用すれば、無料でクーポンが発行できます。狙っているターゲットにあわせたクーポンを発行することで、新規顧客の獲得や収益の増加につなげられるでしょう。まだ使っていない企業も多いので、早めに取り組むことで競合との差別化を図ってもらえれば何よりです。
しかし、日々の業務をしながらGoogleビジネスプロフィールの情報を管理し、クーポンの投稿を行い続けるのはなかなか大変な作業です。複数店舗を運営している場合は特に負荷が大きいでしょう。
そこでおすすめしたいサービスが「Canly(カンリー)」です。CanlyはGoogleビジネスプロフィールやHP・SNSなどに登録している店舗の情報やクチコミを一括で管理・分析できるツールです。システムを通して業務を効率化できるだけでなく、国内外40,000店舗以上の運用支援実績を持つ専任のコンサルタントが日々の運用ノウハウの提供、運用体制の構築まで伴走し、成果にコミットいたします。
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