課題は大きく分けて3点ありました。
1つ目は、既存の集客媒体に頼らない集客手法を模索し、既存媒体からの脱却を目指すことでした。既存の媒体を通しての集客は高額な月額費用と集客できた分だけ費用が発生し、かつ割引クーポンに頼った施策であった為、客単価の減少と毎月発生する費用は店舗損益に大きなインパクトを与えることも少なくありませんでした。そのため集客にかかる費用削減を目的として既存の集客媒体からの脱却を目指していました。
新たな集客方法を模索する中で様々な集客媒体を見てきましたが、その中でも、世界のトップを走るGoogleが提供するGoogleビジネスプロフィール(GBP、旧・Googleマイビジネス)というサービスに着目しました。
今、店舗に訪れるお客様のほとんどはスマートフォンを持っており、皆さん日常的にブラウザやマップを活用して店舗検索を行っています。将来的にはさらに多くのユーザーがスマートフォンから検索エンジンを活用して店舗を検索するようになることが考えられ、検索エンジンの中でも特にGoogle検索・Googleマップのシェアは圧倒的に伸びることが予測されたため、新たな集客方法としてGBPの活用はマストであると考えました。
2つ目は、作業効率の課題です。
GBPに着目し運用を始めようと思っても、約150店舗の運営を行なっているため、全店舗からの情報発信をGBPの管理画面から1店舗ずつ作業すると、膨大な作業時間がかかります。GBPを活用して各店舗への集客を行うためには一括管理ツールの導入は必須だと考えており、ツールを導入するまでGBPの本格活用に手を付けられていませんでした。
3つ目の課題は、GBPの管理画面にはワークフロー機能がなく、非常に不便だったことです。具体的には、社内統制の観点から、店舗で投稿やクチコミ返信を行なった後、エリアマネージャーがチェックした上でGBP上に反映させるという仕組みで情報発信の体制を構築したかったのですが、既存の集客媒体にもGBPの管理画面にもワークフロー機能がないことを課題に感じていました。