ーー GBP運用に注力し始めたきっかけや、当時の課題について教えてください。
始まりは、ある日、お客様から「Google マップで店舗が閉業になっています」とお問い合わせをいただいたことでした。最初は、誰かが悪意を持って情報を書き換えたのではないかと思ったのですが、調べてみると原因は別のところにありました。
当時、店舗の昼休みなど営業時間の見直しを行っていたのですが、その情報をGoogle のシステムがクロールした際に、店舗自体を誤って「閉業」と判定してしまっていたのです。しかも1店舗だけではなく、短期間のうちに複数店舗で立て続けに発生しました。
私たち金融機関は、何よりも「信頼」を大切にしています。Google マップ上で閉業と表示されると、お客様が来店を控えてしまうかもしれませんし、「この銀行は大丈夫だろうか」と不安を与えかねません。そうした事態は何としても避けなければなりませんでした。
しかし当時は、Google マップの情報を一括で管理する仕組みがありませんでした。そのため、営業戦略部の店舗チームなどと連携し、複数の担当者が毎日Google マップを目視で確認して、閉業になっていないか、営業時間が変更されていないかをチェックしていました。問題があればその都度手作業で修正する、非常にアナログな運用でした。
グループ3銀行を合わせると約270店舗あります。そのすべてを毎日人の目で確認し、修正が必要な店舗を一つずつ対応していくのは、どう考えても現実的ではありません。
さらにお客様の行動を調べると、公式ホームページよりもGoogle マップを利用して店舗情報を確認される方が圧倒的に多いことが分かりました。
これだけ多くのお客様が利用する重要なチャネルであるにもかかわらず、自社で情報を適切に管理できていない。この状態そのものが大きなリスクだと感じました。正しい店舗情報を迅速かつ継続的に管理できる仕組みが必要だと考えたことが、GBPの管理ツールの導入を本格的に検討する大きなきっかけになりました。







